和と洋のおいしさをひとつに。
懐かしくて新しい、独創の味
会津田島の町に蒸気機関車が走り、大阪万博が世界中の注目を集めていた昭和の半ば。星 信夫さんが切り盛りする『三浦屋』に、たくさんの切なる望みが寄せられていた。「観光や帰省のお土産に『三浦屋』のお菓子がほしい、おいしくて日持ちのいいお菓子を作ってほしい、っていうお客さんがうんと増えてね。それで生まれたのが『鴫山』なんです」。
かつて多くの武将たちが逐鹿した山城・鴫山城から名をとった『鴫山』は、さくさく、ほろりとほどけるサブレ生地の中に胡桃とレーズンの入った白あんを焼き込んだ独創の味。他にはない、初体験のおいしさなのに、なぜだかどこか懐かしい。
「祖父が生み出したレシピを受け継ぎながら、素材はよりいいものを使うなど少しずつ進化させています。自分が食べたいもの、素直においしいと納得できる味わいを作ることが、日々のテーマ。福島県産の桃やブルーベリー、南会津産のりんごを使った季節限定のケーキなどを通して、ふるさとの良さを伝えられたら嬉しいですね」。
50年の伝統を守る強さと、日々新たなおいしさを生み出すしなやかさが、家族5人で営むあたたかな店に満ちている。
御菓子司 三浦屋
住所:福島県南会津郡南会津町田島字谷地甲7
TEL:0241-62-0131
定休日:不定休
営業時間:9:00~19:00
アクセス:会津鉄道 田島駅より車で約3分
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